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2004.04.18

船戸与一『かくも短き眠り』

Amazon.co.jp: 本: かくも短き眠り

船戸与一は変わった。と思っていたのだが、確証はなかった。蝦夷地別件でやった、歴史ものという過去のできごと論に移行したという、そういう事が、なんか現代の話が多かった船戸にしては意外だなと思っていたのだ。

で、この本だが、現代ものである。現代ものなのだが、主人公は昔工作員というか傭兵をやっていたが、今は保険の調査員。後ろから誰かが近づいても、体が察知しなかったりと、平和ボケの状態だ。で、そんな主人公がルーマニアに、遺産の相続人との弁護士事務所の代理人契約を結びに派遣される。そこで過去に傭兵をやってたときのリーダーの影を垣間見、さらに現地の公安などにマークされるなど、だんだん深みにはまっていくという寸法。

驚きなのは、革命を志向するかつての同士に、「もうそんな時代ではない」と言ったことだ。まぁそういう事で、第三世界が独立して力強く立ち上がっていくという船戸の未来像というのは崩れてしまったということかもしれないなと思った。

まぁ昨今のイラク情勢などでまた何か書いてくれるかもしれないが

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