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2006.09.30

高村薫 照柿

文庫化の時に大幅改定するのだが今回は短くなったらしい。確かに冗長な印象のあった初読とか再毒の時に比べ、文庫の初読は読みやすかった。
かなり印象が変わった。もはや合田刑事に女々しいという形容詞は当てはまらない感じだ。どういうことだ、この変わり様は。

それにしてもメーカーで働くエンジニアの一員としては3K職場でいつのまにか17年も過ごしてきた人間の働き様のリアルさに改めて衝撃を受けた。焼き入れの知識など、実際の工場の従業員よりも詳しいのではないか。

あとは気になる大阪の描写だが、新世界とか西成とか、やっぱそれが大阪の外観なのかな?というあたり。そこらに、たとえば仙台とか広島とかは明らかに違う、もはや仮想上のなにわ都市とでも言うべき世界が広がっていて、関西のイメージダウンが進行してしまうなと思ったね。
しかし大阪駅での階段落ちのシーンの描写など目に浮かぶようですばらしいですね。


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