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2006.07.08

新堂 冬樹 毒蟲vs.溝鼠

すげぇげてもの。とは言っても戸梶 圭太のビーストシェイク クールトラッシュあたりを読んでいると、ややマイルド。
完成度は新藤のほうが高いかな。エロさと言う点では戸梶か。

ということでいえば、もっとエロさが足りないという点で惜しまれる。くらいの内容か。

で、物語は、仕返し屋というか、別れさせ屋みたいな稼業をしている凄腕集団 現在トップと、過去トップが大激突あらゆる手段で相手を拉致ノックアウト、ひどい目に遭せ合うという、ハードアクションというか痛い本。
ただただ痛い。

身悶えするようなシーン数知れずかな。

お勧めはしません。下手物好きにはたまらない?

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伊坂 幸太郎  魔王

ファシズムってなぁにかなというような物語。

自分が もつ不思議な力に気がついて、それをどう使うかというような超能力ものでもある。最近あまり読まないパターン。だって古くさいんだもんね。宮部みゆきあたりで放火能力のある娘のストーリーがあったかどうか、くらいか。

伊坂幸太郎って色んな顔をもった作家だなと感じた一冊でした。いちおう社会的メッセージがある本で、政治とか自分たちの生活と社会の結びつきとかに鈍感な若者という流れで、それに対してファシストに好きにやられちゃっても文句は言えないんじゃないの的な危機感をあおり、それに立ち向かうように若者を前に押すみたいな話だ。

たぶん伊坂幸太郎はそういうツールとしての物語を模索中。

そしてあいかわらず終わりのようで終わりでない物語になっているあたりもいつもの事。これって全部物語がどっかで繋がっているって事だったろうか?終末のフールの後で全部終わりとか?どうなのだ。

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2006.07.03

土肥 志穂 人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4809405435/qid=1151936658/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/503-8708250-6932740

のどかなフランスの田園地帯を駆け抜ける200台の自転車の色彩の本流。ツール・ド・フランスは世界最高の自転車レースだ。一日200km、トータル3500kmを21日間で走り総合タイムを競う競技。日々の一勝に、生涯誇れる価値を持ち、総合トップ=マイヨ・ジョーヌは国民の英雄と呼ばれる。

そんなツールの魅力を実に素直に垣間見せてくれるエッセイ。

ちょうど今年のツール開幕に合わせて出版されているため、アームストロングの強さと、その陰に見え隠れした人間模様に1/3程度、職人達の生き様に1/3程度。ツールの素晴らしさを残りで語る構成になっており、ウルリッヒがドラッグ関係で出場停止である以上、ちょっとバランスが悪い気がする。去年のツールを見終わった後くらいに読むとよかったろうな。実際ウルリッヒがアームストロングの後を追うものとしてNo.1を奪うであろうというのが衆目の一致する所だったし、実際問題アームストロングに立ち向かうハートを持った選手としては、やはりウルリッヒが来るだろうと思っていたのだ!!

まぁそれはおいておいても、ツールって何が面白いの?という向きには是非一読を勧めたい本である。ただし薄いので、一瞬で読み終わってしまうのが難点。ツールの魅力は数晩かかっても語り尽くせるものではないのだから。

個人の体力の極限、チーム戦略。山岳地帯での死にものぐるいのアタック、日々のゴールをかけた壮絶なスプリント、去って行く人、輝く人、敗れ去った人、なにもかもが美しい、フランスの伝統。

いやはや語り尽くすのにはやはりまだまだ足りないのでは。

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2006.07.02

ダン・ブラウン パズル・パレス

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047915181/qid=1151823680/sr=1-9/ref=sr_1_10_9/503-8708250-6932740

やはり特徴というべきビジュアルに訴える建造物やシチュエーションで豪華に攻める快作。
NSAは秘密裏に全世界のE-mailを解読するスーパーコンピュータを導入していた。あらゆる暗号を総当たり法で解読してしまう強力なスーパーコンピュータ、それがパズル・パレス。

しかしながら、一匹狼の暗号学者が絶対に解読できない暗号というのが開発したと噂されていた。ある日NSAの職員の主人公が呼び出される。暗号学者が謎の死を遂げ、そして解読できない暗号文書が見つかったという。


ということで、テンポもいいし、ビジュアル的にも楽しめるし、ダン・ブラウンは結構気に入りました。次も読むぞ。

仕事柄、暗号化と複合化は日常的によくやったり、どんな暗号がどのくらい普及しているか等も結構詳しいのですが、こういう全てのE-mailを監視しちゃうとか、どんな暗号でも数分で総当たり方式で解読しちゃうとか、ちょっとありえない気がします。解読できない暗号ねぇ。
ただNSAの職員の考えている事。自分たちの社会に対する役割をどう考えているかなどの一端に触れていますが、ここらへんがいいですね。実際そういう考え方で仕事してるんだろうなぁとか。リアリティを感じました。

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