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2007.04.08

山崎-豊子 華麗なる一族

華麗なる一族
http://www.amazon.co.jp/華麗なる一族〈上〉-山崎-豊子/dp/4101104123/ref=pd_bbs_sr_2/250-1028398-5130645?ie=UTF8&s=books&qid=1175991821&sr=8-2


とにかく銀行の上級職員、政治家、高級官僚というものが、どのようにお互いを利用しあい、どれだけ世の中をコントロールできるのか、そして何を恐れているのか、というあたりが強く描き出されている。

考えてみれば子供の頃塾通いをしていたが、官僚とかの子息という奴らは、大蔵省とか銀行に入って、何最小限の努力で高給を取ることが人生の目的だとか思っていた記憶があるが、やつらこそこの世界に住まう住人なのだと思った。

さらには例えば第二次大戦開戦前夜の日本陸軍などにもこのようないかがわしい一味がばっこしていたのではなかろうか。

ということで華麗なるいかがわしい一族の物語であった。

万俵大介や美馬中に代表されるような、吸血鬼のような、しかし天才的な、いかがわしい奴らは確かにいるのだ。それらは厳然として存在し一般世間とは遠い存在であり続けている。


対比的に技術者でありかつ材料メーカーの経営者である鉄平は、努力の人として描かれ、それなりに日本人のもうひとつの成功像を垣間見せてくれるが、最後には破滅してしまった。

そういう意味で非常に破壊的な作品であり、読了後しばし呆然としてしまったのであった。

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