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2007.04.14

ザ・ゴール — 企業の究極の目的とは何か  エリヤフ ゴールドラット

リンク: Amazon.co.jp: ザ・ゴール — 企業の究極の目的とは何か: 本: エリヤフ ゴールドラット,三本木 亮.


TOCという問題解決の手法があるが、それを用いた企業改革のハウツー本という感じのふれこみなのだが、実は非常におもしろい小説なのであった。
主人公は家庭を顧みる暇もないくらいおいまくられているとある工場の工場長。会社幹部から三ヶ月以内に工場を赤字から建て直せないと工場閉鎖だと通告されるところからスタート。
大学時代の恩師との偶然の邂逅から、彼は工場改革に乗り出すのだが。

さて最近例えばトヨタのJITなど生産性改善手法がいくつも勃興しているが、共通しているのはいかにキャッシュフローを改善していくかということでこの本はその中でも最高に分かりやすい本だった。

ということで非常に感動してしまったのである。著者のゴールドラット博士はこの本を書く前には工場のスケジューリングソフトの会社を経営していたが布教のためこの本を書いたところ逆にソフトが売れなくなったというくらい分かりやすくおもしろい内容であった。

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ジェイムズ サリス   ドライブ

リンク: Amazon.co.jp: ドライブ: 本: ジェイムズ サリス,James Sallis,鈴木 恵.

ジェイムズ・サリス ドライブ

無名のスタントドライバーが主人公の非常に短い長編。まぁ中編というほうがよいかもしれない薄さ。

この主人公映画のスタントドライバーなのだが、とにかく凄腕で、こなせないシーンなどない腕前。

ただし映画の仕事だけでなく銀行強盗などの車の運転をひきうけるフリーの犯罪者だ。まぁ本人はとにかく困難な状況でドライビングの腕を発揮できれば一日は充実しているという感じ。モットーというか、貸し借りなしにしておくのが処世術か。

ひさしぶりにこういう乾いたハードボイルド小説を読んだが、短いので助かった。どうも長くてテンポが悪い本が多い中(自滅的だ)こぎみよく読み終えることができた。付け足すべきストーリーを必要としない程度にそぎ落とされている。切れ味がよかったかな。

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2007.04.08

山崎-豊子 華麗なる一族

華麗なる一族
http://www.amazon.co.jp/華麗なる一族〈上〉-山崎-豊子/dp/4101104123/ref=pd_bbs_sr_2/250-1028398-5130645?ie=UTF8&s=books&qid=1175991821&sr=8-2


とにかく銀行の上級職員、政治家、高級官僚というものが、どのようにお互いを利用しあい、どれだけ世の中をコントロールできるのか、そして何を恐れているのか、というあたりが強く描き出されている。

考えてみれば子供の頃塾通いをしていたが、官僚とかの子息という奴らは、大蔵省とか銀行に入って、何最小限の努力で高給を取ることが人生の目的だとか思っていた記憶があるが、やつらこそこの世界に住まう住人なのだと思った。

さらには例えば第二次大戦開戦前夜の日本陸軍などにもこのようないかがわしい一味がばっこしていたのではなかろうか。

ということで華麗なるいかがわしい一族の物語であった。

万俵大介や美馬中に代表されるような、吸血鬼のような、しかし天才的な、いかがわしい奴らは確かにいるのだ。それらは厳然として存在し一般世間とは遠い存在であり続けている。


対比的に技術者でありかつ材料メーカーの経営者である鉄平は、努力の人として描かれ、それなりに日本人のもうひとつの成功像を垣間見せてくれるが、最後には破滅してしまった。

そういう意味で非常に破壊的な作品であり、読了後しばし呆然としてしまったのであった。

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